大島みち子さんという 昭和初期の 女学生さんの 闘病日記です。 軟骨肉腫という病気にかかってから 再発し 亡くなるまでの 1年間の思いや出来事が 綴られています。 この本を読んで 『 自分は ほんとうに 精一杯 生きているのだろうか 』 『 ちっぽけなことで 悩んでいて 申し訳ない 』 との思いでいっぱいになりました。 不朽の名作です。
病院の外に 健康で出られる日を 三日ください 一日目、 私は故郷に 飛んで帰りましょう。 そしておじいちゃんの肩をたたいて、 それから母と台所に立ちましょう。 おいしいサラダを作って、 父に熱燗を一本つけて、 妹たちと楽しい食卓を囲みましょう。 二日目、 私は あなたの所へ飛んで行きたい。 あなたと遊びたいなんて言いません。 お部屋を お掃除してあげて、 ワイシャツにアイロンを かけてあげて、 おいしいお料理を作ってあげたいの。 そのかわり、 お別れの時、 やさしくキスしてね。 三日目、 私は一人ぽっちで 思い出と遊びます。 そして静かに一日が過ぎたら、 三日間の健康をありがとうと 笑って永遠の眠りにつきます。 ( 出展 若きいのちの日記 大島みち子 だいわ文庫 )
by natuyasumi2010
| 2012-03-11 19:49
| 推薦図書
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